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博多ラーメンって?
ひとくちに「とんこつラーメン」といっても、こってり系からあっさり系、スープの色も白濁色から
薄茶色系までというように店によってさまざまです。
上にのる具は、基本的には、刻みねぎとチャーシューだけ、好みで紅しょうがやムキゴマ、
店によっては辛子高菜をトッピングできる店もあります。
博多ラーメンといったり長浜ラーメンといったりしますが、どちらも同じとんこつスープです。
ただし、面の細さが長浜ラーメンと名乗っている店は、すべてソウメンのように細い極細ストレート麺
をつかっているのが特徴です。
また、必ず替え玉がメニューに用意してあります。
博多ラーメンの麺の量は、他県のラーメンと比べると1〜2割ほど少ないそうです。
それは、サッポロ・ラーメンなどが、お食事ラーメンだとすれば、博多ラーメンは
仕上げラーメン(飲んだ最後のシメで食べる)としての位置づけがあるからだと思います。
本来、長浜の市場で働く忙しい人達に、すぐに麺をゆでて出せるように細麺になったそうですが
最初から大盛りにすると、麺がのびてしまうので、その為に替え玉制度が必要だったようです。
また、長浜ラーメンでは、麺のゆで加減を「フツウ」「ヤワメン」「カタメン」「ナマ」といった呼び方で
オーダーできます。
ラーメンの価格も、400円から600円くらいで他の九州ラーメンや全国のラーメンの単価より安い店が
多いと思います。
替え玉も100円くらいの店がほとんどです。
もともと長浜ラーメンは、長浜地区の屋台の集まりや、屋台から店舗に成長した「元祖長浜ラーメン」
などが原点なので、安さと速さが特徴です。
しかし、中洲界隈の屋台ではラーメン一杯700円といった高い値段の所もあります。
近年の博多ラーメンや屋台ブームで、テレビや雑誌で取り上げられる機会も多く、「博多一風堂」などが
東京進出したり、博多の有名店が全国各地のラーメンのテーマパークなどに出店したりで、ますます
「とんこつラーメン」が広がりをみせ全国各地にとんこつファンが増えています。
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では、わたしが実際に食べて美味しいと思うラーメン店をいくつか紹介しますので、
県外の方や、まだ知らない店がある方は参考にしてください。
超有名店あり、郊外店あり、チェーン店ありですが、味には好みがありますので、
異論をもつ人もいるでしょう。
しかし、美味しいラーメンにはそれぞれにファンがいますが、
まずいラーメンは誰もファンになりません。
ラーメン激戦区の街、博多・福岡で営々と続いているラーメン店はダテではないようです。
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博多だるま
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通1-8-26
TEL: 092-761-1958
定休: 無休
平日: 12:00〜翌1:30
席数: 36席
ラーメン…650円
駐車場:なし
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創業40年以上の博多を代表する、とんこつラーメンの有名店です。
誰でも知っている名前ですが、博多のとんこつラーメンで1軒だけ食べに行くとしたら、
ここがわたしのいち押しのオススメ店です。
ここの2代目は、警固の超人気店「秀ちゃんラーメン」もやっています。
こちらは、もっとこってりとしているらしいですが、まだ食べた事がありません。(スイマセン)
とにかく、濃厚なとんこつスープと手作りの極細麺が特徴です。
国産の小麦やモンゴルの天然水を使う自家製麺はコシがあり、背脂の粒が浮いたスープは
化学調味料などまざってないので、こってりしているのにあと味がものすごく良いです。
このへんは美味しいラーメンの大事なポイントです。
さらにチャーシューもうまいです。
結構、博多ラーメンのチャーシューには雑なものが多いです。
ご飯時には混み合うので、少し時間をずらすといいかもしれません。
値段は通常の博多ラーメンより少し高いですが、全国的にはこの価格は普通です。
美味しい「とんこつラーメン」が無性に食べたいという時には、ここに行きます。
中華そば 郷家・春日店
所在地:福岡県春日市春日3-58-2
TEL: 092-592-3317
定休: 水曜
平日: 11:00〜22:00
席数:
中華そば480円、
辛ネギラーメン630円
チャーシューめん650円
煮たまごらーめん600円
駐車場:あり
寺塚本店、天神店 |
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とんこつラーメンばかり食べていると当然飽きがきます。
そんな時には、ここがオススメです。
とんこつベースに、鶏がらや魚介系のダシ(かつお節、さば節・昆布など)と数種の野菜でとった
醤油系スープがやさしくて、最後の一口まで飲み干せます。
麺はコシがある、中太ちぢれ麺なので替え玉はありませんが、地鶏メシのおにぎりも頼むので
ちょうどいい腹具合になります。
これだけの味で、この値段は他の店にも見習ってほしいです。
ここの人気メニューには、辛ネギラーメンがあります。辛味噌に山盛りの白ネギ、最後に熱く
あぶったネギ油をジュっとかけた辛ネギラーメンはまさに絶品です。
かなり辛いですが、クセになる美味しさです。
また、肩ロースチャーシュウが大きくてものすごくやわらかで、食べ応えがあります。
わたしは広い駐車場があって、本店や天神店のように混み合わない春日店が好きですが、
車がない人には少し不便ですね。
一休(大隈店)
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町大字大隈387
TEL: 092-938-2034
定休: 月曜
平日: 11:30〜22:00
席数:
ラーメン450円
大盛ラーメン650円
ワンタンメン600円
チャーシューメン600円
老司本店、他 |
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元働いていた会社の倉庫が篠栗にあったので、その途中に見かけたのがここを知った最初でした。
場所は607号線沿いで、福岡から門松に向かう途中にあったと思います。
カウンター席だけの狭くて汚い、屋台に毛が生えたような店ですが、いつも2台くらいはいる駐車場が
いっぱいで、路上駐車して順番待ちしている常連客らしきお客さん達がいました。
これは、もしかして美味いかも、と思って一度駐車できる時に立ち寄ったのがここの味を知った
きっかけです。
一休は、何店舗かあることを後に知りましたが、わたしはここしか行った事がないです。
麺は、細いストレート麺、具はネギとバラ肉チャーシューでメンマものっています。
肝心のスープは、少し甘さを感じる適度なコッテリ系ですが、麺との相性がよいのか大変おいしいです。
化学調味料が使っている分若干後味はのこります。
替え玉がありませんので、空腹の時には大盛ラーメンを頼んだ方がよいでしょう。
また、ワンタンメンも人気メニューのようです。
この店の反対側の通りにもラーメン店がありましたが、そちらに行く気はしませんでした
福一ラーメン(筑紫通り)
所在地:福岡県福岡市博多区那珂3-22-27
TEL: 092-431-5507
定休: 日曜
平日:11:00〜22:00
土曜:11:00〜20:00
祝日:11:00〜17:00
席数: 16席
ラーメ400円
大盛りラーメン500円
チャーシューメン550円
岩のりラーメン500円円
替え玉100円
駐車場:12台(達磨と共用)
平尾店、東那珂店、他 |
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ここの福一は、28年前から営業しています。
わたしも以前は営業職だったので、かれこれ25年以上はお世話になっています。
今は、歩いて1分かからない所に職場があるので、いつでも気の向いた時に食べに行きます。
福一の中でもここは人気店で、過去には雑誌などマスコミにもとりあげられています。
隣には、これも人気店の「達磨ラーメン」があり、駐車場は2店の共用になっていますが、
昼時にはすぐ満車で、路駐して食べてる客もいました。
福岡県内に15・6店舗あるチェーン店で、FCチェーンかと思っていましたが、製麺所直営らしいです。
少し太めの麺にはカルシウムがはいっているそうですが、味には影響がありませんね。
スープには化学調味料がはいっているようですが、豚の足と背骨を火力の強いバーナーで
煮込んでいて、適度にコッテリした感じでが中太麺にからみます。
具はチャーシュー1枚にネギ、お好みでカウンターにあるゴマや紅しょうがと自家製の辛子高菜
(とっても辛い)をいれます。
わたしは、替え玉が面倒なので最初から大盛りで注文し、ゴマをたっぷり入れてたべます。
そして半分くらい麺を食べて少し味になれたところで辛子高菜を投入します。
するとスープにパンチが出て最後まで飽きずに食べきれます。後味はおもったより良いです。
達磨ラーメン
所在地:福岡県福岡市博多区那珂3-22-27
TEL: 092-431-5260
定休: 日曜
平日:10:30〜22:30
土曜:10:30〜20:00
祝日:10:30〜17:00
席数: 17席
ラーメ450円
大盛りラーメン600円
チャーシューメン650円
ワンタンメン500円
替え玉100円
駐車場:12台(福一と共用) |
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福一の隣にある人気店で、昼時は満席です。
鹿児島産ブタの頭骨をていねいに洗い、アク抜きしながら煮込み続けたスープは
透明感がありながらも、薄くなくしっかりとした味です。
チャーシューも丁寧に味付けをしてあり、このチャーシューの煮汁をスープの元ダレとして
つかっているそうです。
具にはチャーシューが2・3枚にネギとキクラゲがのっています。
テーブルにある辛子高菜は福一と同じで無料で取り放題です。
なぜかこちらでは大盛りラーメンでなく、普通のラーメンを頼んだ後に替え玉します。
店の雰囲気がそうさせるのか、というよりも、福一のように麺が太めでなく細麺なので、替え玉のほうが
麺がのびないからです。
筑紫通りをはさんだ通り向かいには「一心亭」という長浜ラーメンの店もあり、この界隈はラーメン
激戦区のようですが、客はうまく分かれているようです。
近くに大同青果市場があり、そこで働く人達もよく食べにきています。
鈴木商店
所在地:福岡市中央区赤坂1−1−17
TEL: 092−734−1155
定休: 年中無休
平日:11:30〜14:00 17:00〜26:00
日曜祝日:11:30〜15:00 17:00〜20:00
席数:カウンター 10席、テーブル 8席(4席×2)
博多そば 600円
中華そば 600円
駐車場:なし |
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麺もスープもこだわりのいっぱいです。
ここのオーナーは脱サラでラーメン屋をはじめたらしいですが、味も店作りも相当な研究を
しているようです。
スープは、化学調味料や添加物を一切使用せず、豚骨・鶏がら・煮干の3種類のスープをブレンドして、
深みのある絶妙な味に仕上がっています。
自家製麺も福岡産の小麦粉や天拝山の天然水、沖縄産「粟国の塩」で作られ、3日間じっくりと熟成
させた無添加の麺で、コシがあります。
「博多そば」はマイルドでしかもコクがあるスープと、中太のちぢれ麺が、豚骨ラーメンばかり食べてきた
博多の人間のわたしでも、思わず美味しいと思う一杯でした。
具は、ネギとチャーシュー、シナチクにほうれん草がのっています。
ここのチャーシューもやわらかい肩ロースをで、しっかり味がついて美味しいチャーシューです。
店はハローワークの近くで、裏通りみたいな場所ですが、店内も入り口の外観も、木々をつかった
おしゃれなつくりです。
この近くに営業先があったので、昼に行く事が多かったですが、いつもほぼ満席でした。
博多ラーメン しばらく(西新本店)
所在地:福岡市早良区西新1−11−28
TEL: 092−821−4869
定休: 木曜日
平日:12:00〜15:00
:17:00〜23:00
12:00〜26:00、(日)(祝)12:00〜0:00
席数: 23席
ラーメン500円、ダブルラーメン620円、チャーシューメン780円
替え玉120円
駐車場:あり
大阪、東京、宮崎、静岡、中国・広州店
ヨドバシ博多店、住吉店、福重店 |
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20年位前にテレビで美味しいラーメンの店でここが取り上げられた事があって、その時に
さっそく行ってみたら客の行列ができていたので、あきらめて後日食べに行ったことが
思い出されます。
はじめて店に行きラーメンを注文したら、おばさんが元気のいい声で「しばらくっ!」という掛け声で
答えていました。
受け皿にラーメンどんぶりをのせて出すスタイルは、この当時からです。
今は珍しくないですが、この当時は珍しいものでした。
どんぶりには、あふれそうになるほどスープがはいっています。
スープは少し濃い口で、チャーシュウの元ダレをつかい豚骨本来の味がひきたつ味です。
麺は細麺でスープとからみ、具のチャーシュウも美味しくて、替え玉必至です。
最近少し値上げされています。
この店の創業は昭和28年で、博多の対馬小路に屋号「しばらく」を開店し、その後、紆余曲折を経て、
西新町に屋台を出し、今の店舗へと至ります。
創業以来51年間、豚骨だけを2日間じっくり炊いてつくるスープとオリジナルの細麺は、
なつかしい味さえします。
最近ではネット通販で、全国発送やお持ち帰りも始めていますので、家でもこの味が楽しめますが、
博多にいたらやっぱり店で食うのがベストです。
博多大砲ラーメン(本店)
所在地:福岡市博多区春吉3−12−37
TEL:
定休: 日曜
平日:18:00〜翌4:00位
席数: 席
ラーメン600円、チャーシューメン800円
駐車場:なし
創業:1969年 |
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久留米の「大砲ラーメン」とは関係ないそうです。
中洲で飲んだ帰りには、なぜかここのラーメンが食べたくなります。
狭い店で、10席あるかなしかで、1グループで一杯になります。
屋台のように店の入り口は開放状態なので、路上でどんぶりかかえて食べている人もいます。
場所が国体道路ぞいなので、食べたらすぐタクシーがひろえる事と、中洲の川沿いの屋台は高い
値段とるわりにたいした事ないので、ここにきます。
ここのオバチャンが作るラーメンは、少し塩味きいたコッテリスープですが、食べたあとはわりとさっぱりと
した感じがします。
店のメニューはラーメンとビールのみで、大盛りや替玉などもありませんが、夜中まであいているので、
飲んだ最後のシメには必要十分なメニューです。
コップは、使用済みのカップ酒のガラスの厚いコップですが、いかにも博多の場末のラーメン屋の感じが
飲んだあとにはぴったりです。
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