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『博多の屋台とは』
福岡市内の屋台の数は200軒以上あり、日本全国の大半の屋台の数がここに集中していると
いわれています。
おなじみの「とんこつラーメン」の屋台もあれば、焼き鳥・天ぷら・おでんは当たり前で、鉄板焼き・中華
フレンチ・イタリアンに、ちゃんこ料理・カクテルバーの専門店まであります。
衛生上、刺身や生の肉は扱ってはいけない決まりになっています。
また、支払い時に金額のトラブルが発生しないように、金額表示を義務化しています。
特に屋台が集中しているゾーンは、全国でも有名な夜の歓楽街の中洲・川端地区
大手企業のオフィスと百貨店が集中する天神地区
長浜ラーメンのネーミングの元にもなった長浜地区
以上の3ヶ所です。
博多の屋台は、いわゆる移動販売はせずに、決まった各お店の場所で固定して営業します。
電気は専用電源をつかい、プロパンガスは屋台に設置されています。
なので、屋台の中でホークス戦がテレビ中継される時などは、おおいに盛り上がります。
ちなみに営業時間以外の屋台は、折りたたまれて小さくなって駐車場の隅や高架線の下などに置いてあります。
また、毎日の屋台の移動設置・撤去を専門にやる業者(人)がいるみたいです。
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『博多屋台のこれから』
全国の街から屋台が消えていった中で、福岡・博多の屋台はなぜ今もこれだけの数があるの
でしょうか。
それは、たびかさなる厚生省や県・県警といった所から、衛生面や道路使用許可といった規制が
かかってもそのたびに組合を結成して裁判闘争したり、粘り強い交渉をして存続の道を勝ち取って
きたからです。
しかし、1994年に「屋台の営業権は一代限り」で名義変更は認めないという方針を福岡県警が
打ち出した為に、経営者の高齢化で廃業した所も多く、ピーク時の半分くらいの軒数になって
いるのが今の博多の屋台の実情です。
このままでは、これからもさらに数が減っていく事になるでしょう。
福岡市はこれまで、屋台に対する道路占有許可を黙認してきました。
それは、観光資源の少ない福岡市にとって、屋台の存在をある意味高く評価してきたからです。
しかし、合法性を認めていた分けではありませんでした。
こうした中で、有識者によって今後の屋台のあり方を策定する研究会が作られ、福岡市民の賛成派
や反対派と観光客などを対象に調査がおこなわれました。
そして、できたのが「福岡市屋台指導要綱」です。
これにより、法的に屋台は認められる存在となりましたが、設置場所の条件や営業時間・料金表の明示
設置場所の清掃などの規定が科せられるようになり、移転する屋台もありました。
屋台は福・博の街の文化であり、大切な福岡市の観光資源だと思います。しかし、店側も利用する側も、
きちんとしたマナーを守り、近隣の住民や通行者に迷惑がかからないようにする事こそが、長く屋台を
存続させる方法だと思います。
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『屋台の楽しみ方』
1、安心できる店を選ぶ
残念ながら今でも料金表示のない店があるみたいなので、そういう店はパスしてください。
2、時価の物は値段を確認
料金表にないネタをすすめられた際は、特に注意してください。食べた後では、どうしようも
ありませんから。
3、生ものは注文しない
屋台では食品衛生法で許可されていません。なので、もし扱っていたら営業停止なります。
4、手荷物には注意する
店のイスに座っても、そこは路上である事を忘れないようにしましょう。
5、先にトイレは済ませておく
ビールを飲むとすぐにトイレに行きたくなる方は、特に注意してください。また、男性の方は
立ち小便は禁止です。念のために先に近くのトイレを確認することも大事です。
6、席は譲り合う
狭い店内です。お互いに譲り合うが気持ちが大切です。混み合ってきたら、ほどよいとこで
切り上げるのがイキです。
[注意事項] あたりまえの事ですが
・車で来た場合は路上駐車しない。
・運転者はアルコール類を飲まない、またすすめない。
・タバコの吸殻を路上にすてない。
・近隣の人達に迷惑がからないようにする。
誰でも気軽に楽しめるのが『屋台』のいいところですが、ちょっとしたマナーで、更に気持ちの良い時間
をすごせます!!
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